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村井知事の「穴あきダム」方針に憤り─長野市で第14回浅川ダム流域協議会が開かれる

村井知事が出席した第14回浅川流域協議会 22日、長野市で第14回浅川ダム流域協議会が開かれた。村井知事が浅川に「穴あきダム」を造ると発表された以後、初めて知事の出席のなか緊迫した会議となりました。佐藤久美子座長は、「(協議会の)総意として提言書を提出したにもかかわらず、村井知事が私たちに何ら話しもなく、突然穴あきダムを建設するとの報道に接し強い憤りを覚えました。しかも、当初知事が流域協議会に出席しないことを聞き、強く抗議し出席をお願いした。知事が治水対策の実現に向けて住民と県政が共に考えていくことを目的とした協議会を無視することのないようお願いする。」と開会の挨拶をしました。
 知事は、「浅川の治水対策河川整備計画の目標である治水安全度百分の一、基本高水流量の450トン毎秒を踏襲し、ダムありからダムなしまで、幅広い選択の中で確実性、経済性、効率性、環境等への影響を配慮し、現在における最高の治水対策案を決定し、国を初め関係機関と協議検討を進めて参りました。外水対策といたしましては治水専用ダムと河川改修を組み合わせ、また、下流域における内水対策といたしましては、当面、浅川排水機場の増強を河川整備計画に位置づける方針。現地対策として土地改良区の協力をいただき、上流にある大池・猫又池の両池を活用し洪水時の流出調整を行っていく。」と挨拶した。
 協議会員の神戸今朝人さんは、「(集落の)役員会を開いて色々検討しまして、みなさんは『穴あきダム』の建設は中止すべきだということで一致した。ダム予定地は県が設定した危険な地滑り地帯だと。いま、地滑りがないぞないぞと幾ら説明しても納得できる説明にはなっていない。県は水抜き井戸を作っておりますし、地滑りは無いいうことは信用できない。活断層の問題は机上空論はだめです。地質学者が、現実をみて活断層はあるということを指摘し、それに対して信大地質学の専門家が確認しているにもかかわらず活断層はないという県の説明は信用できない。」他の会員からは「河川法では、河川整備計画の案を作成するときは、学識経験者の意見を聞き地元関係住民の意見を反映しなければならない。(穴あきダム発表は)関係住民の意見を聞かないでいきなり出てきている。何故そのような手続きで決定を押しつけようとするのか、これは河川整備計画を決める穴あきダム案を決定したと言うことを決定として押しつけることはとうてい承伏できない。」と発言。一方ダム推進派からは、この協議会を形骸化しようとする発言も出ています。
 発言時間が少なく、発言希望者も多く佐藤座長は県に再度開くよう要望し閉会しました。

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